マルチビタミン＆ミネラルサプリメントの気になる1粒あたりの栄養素量は？

そもそもマルチビタミンとは？マルチビタミン＆ミネラルと何が違う？

1粒で複数のビタミンを摂取することができるのがマルチビタミンです。それに加え、ミネラルも摂取することができるのが、マルチビタミン・ミネラルサプリメントになります。
ビタミンやミネラルは相互に働きを補いあっています。ビタミンは私たちのカラダになくてはならないものですが、ミネラルの助けを借りなくては、その効果を発揮できないため、ビタミンだけ、ミネラルだけ、といった摂取では体内で充分に作用できず、意味がありません。

ビタミン・ミネラルの重要性

ビタミンとミネラルは、たんぱく質、脂質、炭水化物と並ぶ五大栄養素の一つで、三大栄養素に「ビタミン」「ミネラル」が加わったものが五大栄養素です。
三大栄養素はカラダのエネルギー源になり、炭水化物・たんぱく質・脂質の消化吸収や、カラダを構成するには酵素が必要となります。酵素はカラダの中に存在していますがビタミンとミネラルがないと反応しません。つまり、ビタミン・ミネラルをきちんと摂取しないと、三大栄養素「糖質」「脂質」「たんぱく質」を充分に摂っていても、栄養としてカラダに吸収・代謝されにくいということです。

しかし、現代人の生活では、食事から一日に必要なビタミン・ミネラルを充分に摂取することは難しく、1950年に発行された『日本食品標準成分表』によると、当時ホウレン草の100グラムあたりのビタミンCが150mg、鉄分は13.0mg含まれていましたが、2005年に発行された五訂増補版だと、ビタミンCが35ミリグラム、鉄分が2.0ミリグラムに激減するなど、年々さまざまな野菜の栄養価が昔に比べて下がっています。
さらに、野菜は旬の時期とそうでない時期の栄養素の量が違うので、ビタミンをしっかり摂取したつもりでも、不足しているケースが意外に多いのです。

近年では、「食べ物と精神疾患の関係」がさかんに研究されており、精神的な問題だと思われていた「憂鬱」「イライラ」「不眠」などの症状は、栄養不足によってももたらされることが分かり始めています。

日常生活で失われるビタミン

人間はほとんどのビタミン（ビタミンDを除く）が体内で合成できないため、不足しないよう、毎日一定量を摂取する必要があります。
日本人の食事摂取基準（2015年版）によると、ビタミンCの一日摂取目安量は100mgですが、人間はびっくりしたりドキッとするとビタミンCが一瞬にして500mgも消費されるなど、ビタミンは日常生活で簡単に失われてしまいます。

人間は一日に100mgのビタミンCしか作り出すことができませんので、5日分のビタミンCがいとも簡単に欠乏してしまいます。
そのため、1日の摂取目安量を守っていたとしても、日常の様々な要因で実際には足りていない可能性もあります。
ビタミンCは抗酸化作用があり、美肌・美白のみならず、白髪の原因である過酸化水素を解毒してくれますので、不足すると白髪が増える原因にもなってしまいます。

また、運動をすることによりエネルギー消費量が増えると、エネルギーを作る為に必要なビタミンB1やビタミンB2がたくさん消費されますので、運動後には積極的に摂取することが大切です。
ビタミンB群が不足すると疲労の一因となり、疲労時には補給することが大切となるのです。
運動量が増えると呼吸量がふえますので、酸素を体内に取り入れる量が増え、その結果体内の活性酸素の量も増えてきます。 増えた活性酸素を除去するにはビタミンEが強い抗酸化作用を発揮します。
ビタミンCは活性酸素の除去で働いたビタミンＥの作用を復活させ、ビタミンEの効果を持続させる効果がありますので、ビタミンEとビタミンCは一緒に摂るとより効果的といえます。一つの栄養素だけ摂取するようにしても、その働きが充分に行われない可能性があります。

健康やダイエットのために運動をしていると、食事の偏りや運動などで栄養が失われてしまいます。
結果、健康ではなくなってしまう可能性があります。

カラダを作るミネラル類

ミネラルとは主にカルシウム、マグネシウム、カリウム、鉄分、マンガンとなり、ビタミンが効果的に働くため、丈夫な骨格を作るため、栄養の代謝を促進させるためなどに必要とされています。
ビタミンと一緒に摂るのが効果的と言えます。
ミネラルは海藻類、キノコ類、ほうれん草、納豆、魚介類、雑穀類などの食材に主に含まれていますが、これらを日常的に一定量摂取するのは難しく、また食事から摂ろうとすると金額もかさんでしまいます。

特に鉄分は、日本人の成人女性の約6割が潜在性鉄欠乏症、いわゆる“隠れ貧血”だと言われています。1日の食事から摂れる鉄はせいぜい20㎎で、そのうちわずか1～2㎎しかカラダに吸収されない上、約1㎎が体外へ喪失されます。出血に伴って喪失量も増えるので、有経期の女性は特に注意が必要です。また、このようにミネラル不足は自覚症状がないうちに進行していることがありますので、意識的の摂ることが必要となります。

このように、日常生活をする上で失われてしまうビタミン・ミネラルを補うために現代人には、カラダをつくるベースサプリメントとして、マルチビタミン・ミネラルがおすすめの理由といえます。

おすすめのマルチビタミン・ミネラルサプリメント

現在ネット上で手軽にサプリメントが購入できます。
上記で説明したように、どんな日常生活を送っているか、何をしたかで日々失われて必要な栄養素の量は人それぞれだと思います。
サプリメントは食後に飲むのが一般的ですが、決められた量を毎日何回に分けて何粒も飲むのは面倒です。続けることが健康への第一歩なので、1日に飲むサプリメントの量をいかに少なく、効率的に多くのビタミン・ミネラルが摂取できるのか各社比較し、ランキングにしました。

６位　fracora　マルチビタミンミネラル

13種類のビタミン＋8種類のミネラル。さらにコエンザイムＱ10、注目成分ポリアミンもプラスされています。ポリアミンは、細胞分裂に伴う遺伝子のコピーなどを行う役目を担っており、細胞の生まれ変わりに必要不可欠な成分です。ビタミンCは一日100mgは摂取したいので、100mgとなると6粒飲まなければいけませんが、コエンザイムQ10、鉄も含まれているのがうれしいですね。

1,186円／90粒入り（1日摂取目安量：3粒）　1粒あたり値段：13.2円

５位　サントリー　マルチ ビタミン&ミネラル

サントリーの健康食品です。ロコモアなどが有名ですが、マルチビタミンもありました。 12種類のビタミンと10種類のミネラルに加え、2種類の果実酸を配合。 全24種類を手軽に、バランスよく、効率的に補えます。他のサプリメントにはあまり含有されていないβカロテンが1粒に202.5μg入っています。

1,900円／180粒入り（1日摂取目安量：6粒）　1粒あたり値段：10.6円

４位　DCH　パーフェクト サプリ マルチビタミン＆ミネラル

サプリメントでおなじみのDHCにもマルチビタミン・ミネラルサプリメントがありました。安価なサプリメントが多い印象のDHCですが、さすがにマルチビタミン・ミネラルとなると単品栄養素のサプリの数倍のお値段になります。乳酸菌・アミノ酸・CoQ10も配合、栄養成分37種類をまとめて摂ることができます。

1,780円／120粒入り（1日摂取目安量：4粒）　1粒あたり値段：14.8円

３位　FANCL　マルチビタミン＆ミネラル

ビタミン11種類、ミネラル10種類、＋成分が2種類、全23種類の栄養素が摂取できます。合成着色料・保存料は一切使用していません。また、原材料産地／加工地についてもサイト上で確認ができるので、産地にもこだわりたい方には安心です。ただ1粒あたりの栄養素の含有量はあまり多くありませんので、日常的に運動される方には物足りないかもしれません。

934円／180粒入り（1日摂取目安量：6粒）　1粒あたり値段：5.2円

２位　Dear-Natura　マルチビタミン＆ミネラル

CMで良く流れていますので、認知度は高いと思います。 ストロングアミノマルチビタミン＆ミネラルという商品もありますが、今回はマルチビタミン＆ミネラルで比較しています。無香料・無着色・保存料無添加で製造されています。詳しい原材料は見れますが、産地までは公開されていません。ビタミン・ミネラル合わせて21種類が含まれています。

1,400円／200粒入り（1日摂取目安量：4粒）　1粒あたり値段：7.0円

１位　ダグラスラボラトリーズ　UPX

社会保険制度が無く「予防医学」という概念が根付いる、アメリカ生まれのサプリメントですが日本でも公式通販サイトがあるので、そこで購入が可能です。医師が患者に出すサプリメント一筋に製造してきたということで、高品質・メガドーズが売りです。自然由来原料を使用しているということで、お値段も相当張りますが、その分、栄養素も66種類、国産のサプリメントと比べると各栄養素の含有量がケタ違いです。 240粒で30日分とありますが、1日目安の8粒も飲むとさすがに多すぎな気がしますので…、1日1粒で他の国産サプリメントの何粒分も栄養が摂取できますので、1番効率がよく栄養が摂れると思います。ただ、これだけ栄養素が入っていても鉄分が入っていませんので、必要な方は食品や他のサプリメントで補う必要があります。

12.900円／240粒入り（1日摂取目安量：8粒）　1粒あたり値段：53.8円

各栄養素比較一覧表

※特別ブレンドや抽出物等は除いています。
※青＝1番低い、赤＝1番高い

	FANCL	Dear-Natura	サントリー	fracora	DCH	ダグラスラボラトリーズ
1粒あたりの値段	5.2円	7.0円	10.6円	13.2円	14.8円	53.8円
成分名
ビタミンC	13.3mg	40mg	1.8mg	17.7mg	25.0mg	175.0mg
ビタミンA	—	112.5μg	—	20.0μg	192.5μg	187.5μg
β-カロテン	0.3mg	—	202.5μg	—	—	750.0μg
ビタミンD	0.8μg	2μg	0.6μg	0.5μg	—	3.1μg
ビタミンE	1.3mg	2mg	0.1mg	2.3mg	—	33.5mg
ビタミンB1	0.2mg	0.25mg	0.2mg	0.4mg	3.0mg	12.5mg
ビタミンB2	0.2mg	0.275mg	1.1mg	0.2mg	3.5mg	6.3mg
ビタミンB6	0.2mg	0.25mg	0.9mg	0.3mg	3.3mg	12.5mg
ビタミンB12	0.3μg	0.5μg	2.0μg	0.7μg	6.0μg	31.3μg
ビタミンK	—	—	—	1.7μg	—	—
ナイアシンアミド	—	—	—	—	—	23.8mg
パントテン酸	0.9mg	1.375mg	0.5mg	1.7mg	1.2mg	62.5mg
葉酸	33.3μg	50μg	25.5μg	66.7μg	60.0μg	100.0μg
ビオチン	7.5μg	11.25μg	0.3μg	10.0μg	12.5μg	37.5μg
カルシウム	35.0mg	58.5mg	93.2mg	66.7mg	34.0mg	62.5mg
マグネシウム	12.5mg	20.85mg	23.8mg	11.3mg	16.0mg	62.5mg
亜鉛	0.4mg	0.585mg	0.4mg	0.7mg	0.7mg	3.1mg
セレン	1.2μg	1.925μg	6.4μg	4.3μg	2.3μg	25.0μg
銅	0.03mg	0.05mg	0.1mg	0.1mg	0.1mg	0.3mg
クロム	1.5μg	2.5μg	1.3μg	3.3μg	0.8μg	25.0μg
マンガン	0.2mg	0.2925mg	0.2mg	3.0μg	0.3mg	1.3mg
カリウム	—	—	—	—	—	12.4mg
海藻灰	—	—	—	—	—	25.0μg
モリブデン	0.9μg	1.4175μg	0.6μg	—	2.0μg	12.5μg
ボロン	—	—	—	—	—	0.2mg
ルテイン	—	—	—	—	—	0.8mg
リコペン	—	—	—	—	—	0.8mg
イノシトール	—	—	—	—	—	12.5mg
トレースミネラル	—	—	—	—	—	12.5μg
コリン	—	—	—	—	—	7.5mg
バナジウム	—	—	—	—	—	6.3μg
L-シスチン	—	—	—	—	—	18.8mg
L-メチオニン	—	—	—	—	—	1.6mg
ベタイン	—	—	—	—	—	14.3mg
グルタミン酸	—	—	—	—	—	2.5mg
レモンバイオフラボノイド	—	—	—	—	—	12.5mg
プロアントシアニジン/松樹皮抽出物	—	—	—	—	—	6.3mg
ヘスぺリジン	—	—	—	—	5.0mg	4.4mg
ルチン	—	—	—	—	—	3.1mg
クロレラ	—	—	—	—	—	12.5mg
ナトリウム	—	—	—	0.8mg	—	—
ナイアシン	1.8mg	2.75mg	5.5mg	3.3mg	3.3mg	—
鉄	0.4mg	0.625mg	12.5mg	1.0mg	0.6mg	—
コエンザイムQ10	0.8mg	—	—	0.3mg	5.0mg	—
ポリアミン	—	—	—	1.5μg	—	—
ヨウ素	4.5μg	—	5.3μg	—	10.8μg	—
クエン酸	—	—	11.0mg	—	—	—
リンゴ酸	—	—	0.2mg	—	—	—
ロイシン	—	—	—	—	19.5mg	—
リジン	—	—	—	—	15.0mg	—
バリン	—	—	—	—	13.0mg	—
フェニルアラニン	—	—	—	—	12.5mg	—
イソロイシン	—	—	—	—	10.0mg	—
スレオニン	—	—	—	—	7.5mg	—
メチオニン	—	—	—	—	7.5mg	—
ヒスチジン	—	—	—	—	5.0mg	—
トリプトファン	—	—	—	—	2.0mg	—

まとめ

ダグラスラボラトリーズのUPXはビタミンB群が多く含まれていることから、スポーツをされる方や日常的に疲れを感じる方におすすめといえます。色々な種類のサプリメントを飲んでいて管理が大変だったり、複数のサプリメントを飲んでいる方は1粒で済むので、特におすすめといえます。

上記の表を参考に、何の栄養素をどのくらい摂るには何粒が必要で1日あたり何円になるかなどを計算していただき、ご自身にあったサプリメントを見つけてください。